あの資産運用も準備になる?現代のセカンドキャリアの考え方

2020年02月18日・ライフプラン
あの資産運用も準備になる?現代のセカンドキャリアの考え方

「会社を定年した後にはどんな生活が待っているのだろうか。」毎朝会社に行く生活のなかで、そう思ったことはないでしょうか。老後資金が必要といわれるなかで、定年後も働きたいというニーズもあるようです。ただ、いまの会社では換えの利かない人材であるものの、定年していったい何の仕事が出来るのだろうかという不安も。そんな「セカンドキャリア」について考えます。

1.セカンドキャリアはいつから準備を始めるべきか?

あの資産運用も準備になる?現代のセカンドキャリアの考え方

一般的にセカンドキャリアとは、会社を定年退職したあとの過ごし方をいいます。旧来は会社から老後生活を全うする余裕のある「退職金」を受け取ることが出来たため、それほどセカンドキャリアを考える必要性はありませんでした。趣味やコミュニティの活動に精を出し、孫の成長を楽しみに生きる。それがモデルケースといわれたものです。

現在、公的年金の不安や終身雇用制度の崩壊によって、定年以降も働く必要性が生まれました。また、ライフプランの多様化によって、50歳以降の早期に退職し、他の仕事をしたり、独立起業したりする人が増加しました。そのため、退職後をどのように生きるのか、どのように収入を維持するのかを考えることが大切になりました。

背反的ですが、セカンドキャリアを考える時期は人によりけりです。ある人は定年が見えてきた数年前から考え始めます。ある人は30代から将来を見据えて動き始めます。その人の考え方と、預貯金など、セカンドキャリアに動かなければならない理由がある人は早めに動く、というところでしょうか。

2.資格取得もコミュニティ参加も、あの資産運用もセカンドキャリアの準備になる?

あの資産運用も準備になる?現代のセカンドキャリアの考え方

ではセカンドキャリアの準備とは何をすることでしょうか。実は、特段意識をしていないあの行動も、セカンドキャリアの立派な準備になります。

①資格を取ること

代表的なものは資格を取ること。現在の仕事に関連する資格でもいいし、まったく関係ない分野に挑戦する人もいます。セカンドキャリアの視点において大切なのは、「お金(収入)に繋がる資格を取ること」です。通信講座が一覧を出しているように、世の中にはさまざまな資格があります。とはいえセカンドキャリア視点で見ると、再就職にしろ独立起業にしろ、その資格で実際にお金を得られるのか、が大切です。

ちなみに余談ながら筆者の持つファイナンシャルプランナーはよく「趣味の資格でお金の稼ぐことは出来ない」と言われがちなのですが、筆者は独立して5年目に入りました。プライドではないですが念のため。。

②新しいコミュニティに参加すること

資格よりも必要なもの。それは「人」との繋がりです。会社では仕事を媒介とした人間関係が確立するものの、定年退職と同時にすべてがゼロになり、家から出る用事が無くなるという話も。それではセカンドキャリアに繋がりません。そこで、セカンドキャリアを見据えてさまざまなコミュニティに参加することをお勧めします。ビジネスから趣味からスポーツまで、インターネットで検索すると、さまざまな集まりが催されていることがわかります。まずはあまり敷居を上げず、気軽な気持ちで参加してみましょう。

前項の資格とは異なり、こちらは「仕事に繋がる可能性を優先しない」ことが大切です。コミュニティの仲間にとって、セカンドキャリアが趣味領域の場合は特に、仕事欲しいオーラを出す人はなかなか仲間にはいれづらいもの。コミュニティに入ったあと、結果的に仕事に繋がることはあるもの。そうではなく、仕事ありきで参加することは反発を生む可能性が高いです。

分かりやすい例が「自己紹介」ではないでしょうか。コミュニティに合わせたエピソードを伝える人が多いなかで、仕事をくださいという紹介をする人がいます。傾向として、呆れている空気のなかで続け、話をする時間も長くなりがち。そのあとの活動にも良い影響は及ぼさないでしょう。人間関係の妙たるところですが、順序を誤らないことが大切です。

③注目されている資産運用もセカンドキャリアの準備になる。

セカンドキャリアを考えるにあたって、やはりお金との距離感は切っても切れないものです。独立起業するにしろ、転職するにしろ日常生活費の「持ち出し」があります。とりわけ独立企業の場合はビジネスをする資金も持ち出しになる状況や、生活費の不足も想定しなければならないもの。セカンドキャリアを考えるにあたり、どのようなお金の準備が出来るのでしょうか。

セカンドキャリアを仮に60代からとすると、現役時代に「老後資金」として貯蓄してきた資金が役立ちます。いまの職場で仕事を頑張り、勤続年数が長くなることにより受取金額が高くなる退職金が代表的です。ただ終身雇用社会が薄まったいま、セカンドキャリアの原資となる退職金を貰う制度がないという方も。そのときに注目されているのが個人型確定拠出年金、iDeCoです。

iDeCoは毎月の給料から決まった額を積立てて、運用して将来の老後資金とするもの。この老後資金を広範な意味で捉えると、セカンドキャリアの軍資金と捉えることもできます。60歳を超えると自由に引き出すことができるので、積極的に活用していきましょう。

3.老後資金にiDeCoを活用するときの注意点

あの資産運用も準備になる?現代のセカンドキャリアの考え方

ただ、老後資金は老後を安寧に過ごすためのお金のため、本来はセカンドキャリアに使う「べき」ものではありません。セカンドキャリアに資金投下するなかで、そのあとの生活費に影響が出るのは避けたいものです。その長期的なキャッシュフローは必ず意識するようにしましょう。加えて、iDeCoは個人に紐づくものでも、家族とはiDeCoによる年金の活用方法を共有しておくようにしましょう。どれだけ年金を受け取ることが出来るのか、どれだけ老後の生活費が予測されるのか、貯蓄の切り崩しはどうなっているかという老後資金計画は、家族単位で考えるべきものです。まだまだセカンドキャリアは遠く先という段階から、情報を共有していくようにしましょう。

一方でセカンドキャリアを40代・50代から若くして迎える人は軍資金をどう考えるといいのでしょうか。老後資金の引き出しは原則的にできません。この場合は、預貯金を充当するのが現実的な方法です。起業の場合は国や銀行からの融資や、ベンチャー企業の場合は出資などの方法もありますが、2020年以降これまで数年間にわたって隆盛していたベンチャー投資が縮小する「冬の時代」が来るのではといわれています。

セカンドキャリアは一世一代の転換点です。人によっていつ来るかはそれぞれですが、家計や時勢にも大きく関わってくるもの。そして直接的・間接的問わず、現役時代のさまざまな準備も繋がってきます。多様な準備をこなしながら、セカンドキャリアが訪れることを楽しみにしていきましょう。

【この記事の著者】

株式会社FP-MYS 工藤 崇

株式会社FP-MYS 工藤 崇

FP-MYS代表取締役社長CEO。1982年北海道生まれ。相続×Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。スタートアップとしてシードラウンドまでの資金調達完了済み。拠点は東京都中央区茅場町。

LettePla:http://letteplabiz.com/index.html

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