【DINKS夫婦】子供を持たない選択をした夫婦のライフプランとは?

2019年11月19日・ライフプラン

DINKSは「子どものいない共働き夫婦」のこと。今日の新しい夫婦像として認知度が上がってきています。国税庁の調査によると約1300万世帯の共働き夫婦のうち、子どものいない夫婦は413万世帯と、約3割といわれています。

1.DINKSは「いま子どもがいない」夫婦のこと

DINKSのライフプランを考えるにあたり気をつけなければいけないのは、「いま子どもがいない夫婦」という視点です。女性がフルタイムで働くことは既に当たり前となっていますが、子どもが生まれたあとは産休・育休で夫婦どちらかが時短勤務となります(育休は女性とは限らず)。

GoogleでDINKSという言葉を検索すると、「夫婦共働きで、現在子どもがおらず、将来に渡って子どもを持たないと考えている夫婦」という定義が示されていることがあります。現在子どもがいないのは事実ですが、将来子どもを持たないと考えている、というのはいずれ変わる可能性もあるといえます。仮に現時点では生活にさほど余裕がない、夫婦の片方に遠方への転勤や単身赴任の可能性がある際に、「子どもは。。。もうちょっと落ち着いてからにしようね」という現時点の答えが夫婦で導き出されている場合、DINKSと呼ぶのかどうか、DINKS×ライフプランを考えるときに、とても重要なポイントです。

ほかならぬ筆者もDINKS世代です(2019年現在結婚10年目)。主観的な考えになりますが、「子どもは要らない。今もDINKSで、今後も絶対にDINKSだ」と夫婦で話し合ったことはありません。個人で考えたこともなく、これがDINKS夫婦の偽わざる本音ではないでしょうか。現在、「里親」という言葉が注目されています。夫婦の出産適齢年齢は超えても、子どもを育て「始める」ことが出来る社会になる。ライフプランはそれを踏まえて考えていきましょう。DINKSのライフプランは過渡期といえるでしょうか。

現在DINKSですが、いずれ子育てをする可能性がある夫婦は、現在の生活費収支に比べ、子育て期間の「余裕」を持つことが大切です。DINKSは共働きとして現在収益に余裕があることが多くとも、先を見て貯蓄をして近い将来にまわす、という意識が大切です。

一方で「おそらく10年後も子どもの予定がない夫婦」の場合は、ライフプランも大きく変わってきます。現時点での受け取り方を考えると、日本でDINKSという言葉を使う場合は、多くの場合この子どもの予定がない夫婦を指すことが多いです。現在収益の余裕は変わらないうえ、教育費支出の予定がなく、また住居費に関しても、夫婦ふたりで住めればいい、とファミリータイプに比べて抑制される傾向があります。次項からは、このDINKSのメリット・デメリットを考えていきましょう。

2.DINKSのメリットとデメリット

①DINKSのメリット

DINKSのメリットは現在収益の高さに加え、何かあったときに収入源を担保できることが上げられます。一昔前には「大黒柱」という言葉があり、一家の柱はこれを誇りに思ったものですが、時代の変わった今はこの大黒柱を二分化するリスクヘッジの考え方も浸透しています。病気やケガ、もしくは転職(による収入の減少)や退職によって、世帯の収益が減少した場合も、いわば保険としての役割を持ちます。

②DINKSのデメリット

一方のデメリットです。DINKSは現在収益の高い分、ライフプランなどで日々意識をしていないと、「無駄遣い」をしてしまいがち。これは、現在収益の高さがもたらす錯覚といえるでしょう。収益が高くとも、同時に支出が高ければ、貯蓄は少なくなります。子育て中の家庭が支出の高さを懸念してほかの費用を抑えている一方で、DINKSは歯止めが聞かなくなったばかりに、蓋を開けてみると貯蓄は少なかったという無自覚のリスクも。また、一度生活リズムを高くすると、なかなか下げられないといったリスクも付帯します。

まとめると、将来的に子育てをする予定がある家庭は、その支出を早めに対策すること。子育ての予定がないDINKSは、貯蓄も現在収益と同じような余裕を「維持する」こと。これが何よりも重要です。

3.DINKSにお勧めの貯蓄方法

現時点や近い将来の支出は現在収益で対応できるDINKSにお勧めの貯蓄方法は、「目的を定めない貯蓄」をお勧めします。教育費やファミリータイプの住居費といった特定の支出がなく、なかなか動機を持てないもの。先行してファミリータイプの住宅や自動車を検討すると割高になります。生命保険にしても、夫婦2人の生活を保障するのか、万が一夫婦に何かがあったときに子どもの生活や教育費用を保険でカバーするのかによって、毎月の保険料も大きく変わってきます。

だからこそ、夫婦でダブルインカムの現在収益の余裕を活かし、「いつまでにいくら貯めよう」というゲーム感覚での貯蓄をお勧めします。夫婦片方の収入で現在の生活費を確保し、残りを丸ごと貯蓄に充てるのも良し。夫婦で競争して毎月一定金額を同じ銀行口座に貯蓄し、貯蓄を積み上げていくのも良し。「将来のことを考えて支出を抑える」といわれても、現在収益が見えている以上、なかなか節約が難しいのが実際のところ。だからこそ、このようなDINKS向きの貯蓄方法を取り入れていくことをお勧めします。

4.子育て世帯への「転換」をどう考えるか

結婚当初は夫婦お互い共働きでも、収入に余裕がなく、「子どもは生活に余裕が出来たら」と考えたとしましょう。ただ、結婚後に生活環境が変わり、かつ夫婦の考え方が変わることによって、子育て世帯への「転換」が考えられます。

内閣府が平成30年に発表した「少子化社会対策白書」によると、平成28年の母親平均出生年齢は第一子で30.7歳、第二子が32.6歳です。一方で平均初婚年齢は女性で29.4歳(男性は31.1歳)です。素敵な縁があって結婚は平均と比べ早かったものの、子どもは平均年齢を意識してという夫婦の場合、必然的にあいだの期間はDINKSとなります。この期間のライフプランをどのように考えるか、いずれ子育てを考えたいという場合は貯蓄に余裕を持たせられるかが、DINKS期間のポイントといえるでしょう。

いつから子どものことを考えるか、そしてDINKSがいつまでと考えるか。この問いに正解はありません。夫婦でしっかり話し合って、価値観を合わせて決めることです。そのうえで20代の元気があるうちに子育てを始めれば体力的な自信もあるでしょうし、30代になって生活が安定してから子育てを始めるという答えもあります。DINKS期間とその後のライフプランを考えるのも夫婦で決めるべき事柄として、積み重ねていきたいものですね。

【この記事の著者】

株式会社FP-MYS 工藤 崇

株式会社FP-MYS 工藤 崇

FP-MYS代表取締役社長CEO。1982年北海道生まれ。相続×Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。スタートアップとしてシードラウンドまでの資金調達完了済み。拠点は東京都中央区茅場町。

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