100万円を貯めるための20代独身に勧める家計シミュレーション

2019年11月14日・ライフプラン

今回は20代独身に勧める家計シミュレーション。社会人になって給料が貰えるようになったばかりなのに、もう「家計」について考えなければいけないのでしょうか。とはいえ、毎月のやり繰りはなかなか不安定なもの。給料日が来ると同僚と飲みに行くなど余裕が生まれるものの、次の給料日の一週間前には財布がやけに軽くなる。。どうにかしたいな、という気持ちもあることと思います。この習慣を見直して、100万円が貯まるための方法を考えてみましょう。

1.「気がつくとお金が貯まっていた」の環境づくり

元来の家計管理は、家計簿アプリなどで収入と支出と明示化し、月次で管理していくのが理想です。また、短期的な目標(〇〇に使いたい・〇〇のために貯める)があると、それがモチベーションになる部分もあります。

一方で、一般論として20代独身は「毎日にいっぱいいっぱい」で、月次管理の余裕がないことが多いです。5年後と10年後より次回の給料日までどうやって家計を繋ぐかに集中している人も多いでしょう。また社会人歴が浅いため手取りが低く、「貯金なんて無理だよ」という思いが強いこともあるのではないでしょうか。

加え何よりも彼等が家計管理に向かないのは、周囲に家計管理の雰囲気が浸透していないからのように思えます。友人や同僚に飲み会に誘われて、「今月は交際費もう使えないので。。」と返したら、怪訝な眼で見られることもあるのではないでしょうか。ただ、ここ数年で家計簿アプリやiDeCoなど資産管理ツールの浸透により、デジタルリテラシーの高い彼等にも少しずつ家計管理が浸透している(ように見える)のは、とても素晴らしいことだと思います。

そのような理由で、毎月の可処分所得(額面収入から税金や年金保険料などを差し引いたもの。自由に使える金額)が25万円の場合、それを能動的に管理するのは難しい。ならば「気が付くとお金が貯まっていた」という環境を作ることをお勧めします。それは、可処分所得を数万円下げてしまうことです。

2.可処分所得を数万円下げること

毎月「目に見える」収入を数万円下げる、理想論をいうならば、これは20代の家計管理にとても効果的です。定期預金を活用してもいいですし、職場によっては毎月数万円を別の銀行口座に振込む希望も対応して貰えるでしょう。その金額を天引きしたうえで「ないもの」として、日常生活を組むことが大切です。住む場所を変える、副業を始める(許可されているとして)など生活リズムを変えなくても、意外に生活費の圧縮はスムーズに進むもの。そのうえで半年間、可能なら1年間にわたって貯蓄口座を見ないようにして、貯まってきた時の達成感を楽しむのもよいでしょう。

家族や恋人といった「信頼できる身近な人」と一緒に貯めるのも効果的です。一部を旅行や娯楽の予定費として「アメ」を準備して貯蓄すると良いでしょう。大切なのは「なぜこんな辛い生活費切り詰めをしているんだ」とならないように、孤独にならないような工夫を同時に進めることだと思います。その他に「500円玉貯金」なども楽しく貯蓄できるのでお勧めです。

3.目的ではなく、貯蓄の期限を決める

社会人となってそう時間も経っていないのに、いずれ訪れる結婚や出産、住宅購入に向けてお金を貯めろといわれても現実味がない、そういう方は多いでしょう。そこで効果的なのは、「目的ではなく、貯蓄の期限を決める」ということです。たとえば次のお正月までにいくら貯める。その次のゴールデンウィークまでにいくら、お盆までにいくらといった具合に、期限によって貯蓄の目標額を定めます。何に使うかは定めなくてよいでしょう。いわばゲームを達成するように目標額を定め、クリアを目指します。大切なのはあくまで参考目標とすること。ノルマを達成できなかったら落ち込むようでは、仕事と変わりません。貯蓄を達成した金額から一部ボーナスを出すなどしてモチベーションを保ちながら、継続して取り組んでいける環境づくりを目指していきましょう。

4.まず「100万円貯めること」を目標とする

2016年に金融広報中央委員会がまとめた「家計の金融行動に関する世論調査」によると、20代の平均貯蓄額は184万円です。これを聞くと、「えっ、そんなに高いのか」と思うでしょうか。この数値は中央値のため、一部の多額貯蓄者(高所得者や相続の承継者など)に引き摺られて増えている数字と認識しておきましょう。実際は50万円以下の貯蓄額という方も数多いといわれています。一方で20代で貯蓄額が無いという人も一定程度いるといわれています。また、このようなアンケートを取ると、実際の貯蓄額より多少多めに申告してしまう傾向もあるとか。貯蓄習慣を身につけるときの大敵は、「え、184万円なんて自分には無理。」という諦めの気持ちです。

だからこその「100万円」です。まずは100万円を貯めることを目標にしていきましょう。それも期限を決めずの習慣づけで構いません。毎月の天引きはもちろん、日常生活で生まれた余剰金を活用するのも面白い方法です。ここでひとつ、ユニークなサービスを紹介します。

それは「お釣り貯金」です。お釣り貯金の代表的なサービスである「finbee(フィンビー、ネストエッグ社)」では、まず貯蓄の目標を決めます。そのうえでクレジットカードを使用したときに1000円以下の端数の貯金、日曜日に100歩歩いたら貯金、毎週日曜日に貯金といった具合に、日常生活のなかで自動的に貯金が出来るサービスです。

また、カップルや仲間同士で貯金をシェアすることもできます。「え、貯金しているの?」という友人・同僚が多いと思っても、将来不安定な昨今、実は貯蓄習慣を身につけたいと考えている方は身近にいます。ぜひこのアプリをきっかけに、ぜひグループを組んで仲間同士で気軽な貯金を始めてみることにしましょう。

年末年始がやってきます。貯金を始めるにはお正月は絶好のタイミング。初詣をして神様に「今年こそ貯金を」と誓ったあとは、まずはスマートフォンを使った気軽なツールで、貯金習慣をスタートさせたいものです。またお付き合いいる人がいるならば、いまは「両者の金銭感覚」が何よりも大事といわれます。将来、もっと仲良くなる準備のひとつとして、お互いにスマホでの貯金の習慣化を目指していきましょう。

まずは目指せ100万円。20代独身に勧める家計管理のためのポイントをお伝えしました。決して義務感、プレッシャーを感じることなく、スマートフォンを活用しながら少しずつ、お金との付き合い方を身につけていくようにしていきましょう。

【この記事の著者】

株式会社FP-MYS 工藤 崇

株式会社FP-MYS 工藤 崇

FP-MYS代表取締役社長CEO。1982年北海道生まれ。相続×Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。スタートアップとしてシードラウンドまでの資金調達完了済み。拠点は東京都中央区茅場町。

LettePla:http://letteplabiz.com/index.html

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