ライフプランを年始につくるときのポイント

2019年11月10日・ライフプラン

「東京で夏のオリンピックがあるんだ!2020年は何歳だろう」と考えたのも束の間、ついに開催の年がやってきます。あっという間だったでしょうか。新年を迎えた多くの方が、年明けの新たな気持ちで考えることといえばライフプラン。特に何となくお金の計画を立ててきた人が、お正月を機にどのような見直しが必要なのか、を考えてみましょう。

1.ライフプランとは?

ライフプランとは、現時点から数年間、十数年間先を見据えて、どのようなイベントがどれくらい先にあるかの想定、およびどれくらい費用(支出)が必要なのかの把握のこと。合わせて同時期の収入がどれくらい見込めるか、収入から支出を引いて残金が残るかを指します。残った残金は「貯蓄」として蓄積させていきます。基本的に貯蓄は運用することを前提としたライフプランが多いです。収入を増やすこと、支出を管理すること、そして複利運用をすることで今後の見通しを明るいものとしていきます。

その一方で残金が残らないのであれば費用の見直しや負担軽減、ローンなどの活用といった具体的な対策を考えていきます。ライフプランは収入や支出の把握といった意味を持つと同時に、支出が重なって家計が危険水域にならないようにする「リスクヘッジ」の意味も持ちます。

さて、完成したライフプランですが、その通りになるよう取り組むものではありません。収入も変わりますし、最初は「5年後くらい」と考えていたライフイベントが数年遅れたり、若しくは大幅に早まったりということが発生します。その流動性こそがライフプランです。

2.お正月版ライフプランのつくりかた

ライフプランをお正月につくる意味は、収入と支出がリセットされることです。年の途中だと既に終了している期間がある一方で、年間でいくら収入が見込めるか、支出がどれくらい想定されるかは「1月1日~12月31日まで」がもっともわかりやすく、修正の敷居も低い。そして何よりも、「一年の計は元旦にあり」という素敵な言葉もあります。ライフプランをつくるのに最も相応しい時期といえます。

①今後10年の収入を予測する

現在の年収から、今後10年の収入を予測します。ただ注意したいのは、とうに終身雇用の時代は終わり、転職しないとしても給料(所得)が右肩上がりになるとは考えづらいこと。収入を上げ過ぎて支出の許容感(許される支出の範囲)を広めるよりは、想定している常勝額の8割程度で考えることをお勧めします。

②今後10年の支出を予測する

たとえば現在30歳として、今後10年にどのような支出が想定される年を入れていきます。結婚・出産・子どもの教育といった夫婦イベントから、自動車や自宅の購入といった大型消費まで目星をつけていきましょう。

これらの年はもちろん想定です。予定通りにはいかないもの。だいたいの年を入力し、万が一重なっても収入と貯蓄で対応できるものなのかを予測していきます。

③想定運用利率を定める

複利の利率をどれくらいにするかによって、貯蓄額は大きく変わります。2000年以前は年利5%以上という貯蓄商品もありましたが、現在は金融機関の定期預金が1%を割るという状況です。その一方で株や債権への投資が浸透し始めています。もちろん投資に対するスタンスも人によって異なるため、必ず投資をしなければならないとはいえません。ただ、積立NISAなど節税効果のある施策も増えてきているため、もし興味があるのであればまずは少額で取り組んでみることをお勧めします。

3.インターネットのライフプランサービスを活用する

ライフプランのように仰々しい取組は気が引ける…という人は、今後10年のライフイベントの想定を作成するところから始めてみましょう。

Googleで「ライフプラン インターネット」と検索すると、多くのサービスが出てきます。ライフプランを自作のExcelで作る人も多いですが、各社・各団体が提供しているライフプランサービスを活用する方法もあります。いくつかの特徴を見ていきましょう。

①Fortune Pocketでライフプランを作成する


Fortune Pocketではアプリでライフプランを作成することができます。iOSからダウンロード出来るため、比較的時間がある年末年始に試してみてはいかがでしょうか。結婚・教育・住宅・老後といった各種イベントの統計値がプリセットされているため、負担感なくざっくりとした予測が組み立てられます。

②ライフプランシミュレーション(日本銀行協会)


「きほんシミュレーション」と「くわしくシミュレーション」の二通りから選択できます。前者は年齢・年収・貯蓄を入力したあと、マイホームを検討しているか、自身の性格を入力します。これにより住宅購入の予定時期を踏まえたうえで投資適性を算出することができます。もう一方の「くわしくシミュレーション」はきほんに追加して、マイカー・海外旅行の頻度・そのほかの出費を入力します。入力する時間はかかりますが、その分信憑性の高いシミュレーションを算出することができます。

③ライフプラン診断(日本FP協会)

提示される9つの質問を回答し、100種類以上のライフプランから近いものを算出できます。FPからのアドバイスを受けることもできます。そのほか全国の銀行・金融機関がサービスを提供しています。

これらインターネットのライフプランサービスから分かることは、2、以前でお伝えした収入・支出・複利活用のライフプランとは大きく異なるということ。正直なところ、FPとして3、のインターネットのライフプランだけで十分なものではありません。これらはライプ『タイプ』の算出であり、決してプランとは呼べないと思います。おそらくインターネットのサービスであまり細かい質問や入力事項を要求してしまうと(入力しないとシミュレーション結果が出ないようにしてしまうと)、入力途中で面倒になってしまう人が多く、サービスの効果が無くなります。

ここでお勧めするのは「二段階」です。最初から細かい計算のライフプランに取り組もうと思っても、途中で面倒になってしまう可能性があります。お正月から細かい計算をして、家族に「それはお正月が明けてからでいいじゃない」といわれ温度感の違いから作業が止まってしまうことも。それならライプ「タイプ」診断で自分自身、可能なら家族をゲーム感覚で誘い、ライフプランの作成に移行するようにしたいですね。専門家であるFPは、夫婦・家族での相談の方が、家計やライフプランに対する複数の意見を聞けるので歓迎しています。

お正月はライフプランを作る絶好の機会です。繰り返しになりますが「一年の計は元旦にあり」です。はじめる一年の計のみならず、以後10年のライフプランを立てて、年始の時間を楽しむようにしましょう。そして当然ですが、先の見えない時代といわれます。ライフプランの更新を通して先の生活を臨機応変なものにしていく、そんな柔軟性を持っていきたいものですね。

【この記事の著者】

株式会社FP-MYS 工藤 崇

株式会社FP-MYS 工藤 崇

FP-MYS代表取締役社長CEO。1982年北海道生まれ。相続×Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。スタートアップとしてシードラウンドまでの資金調達完了済み。拠点は東京都中央区茅場町。

LettePla:http://letteplabiz.com/index.html

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