令和版!夫婦の家計管理ポイント

2019年11月09日・ライフプラン

独身版 に引き続いて、今回は夫婦版の家計管理ポイントについて考えます。結婚後、それまで1人で決めていたお金の使い方も、これからは夫婦で考えるようになります。最近は結婚時に「金銭感覚」が相性の一要素として取り上げられることも多く、重要度は増す一方です。かつ、夫婦ともに同等の所得を有し、家事子育ても片方が「手伝う」のではなく、どちらも主力として取組む。そんな考え方も浸透してきました。

1.夫婦になると家計管理はどう変わるのか

独身の時と夫婦の違い。まずは当然ですが、支出額が2倍になることです。ただ、夫婦で暮らすうえでは単純に2倍になるもの、ならないものもあります。これは家計管理上、以下のように区分されます。

①単純に2倍になるもの(負担が増えるもの)

代表的なものは食費です。人によってエンゲル係数(家計における食費の割合を示す係数)は変わるので、一概に2倍になるとはいえませんが、負担は増えます。水道光熱費も同じです。また加入している保険料やスマートフォンの使用料、趣味嗜好にともなう雑費類も、負担が増えます。ただ、取組み方によっては③にも該当するので、合わせて認識しておきましょう。

②独身時代と変わらないもの

たとえば自家用車を所有している場合、車両の購入価格や駐車場代、維持費や自動車関連税などは変わりません(乗車数が多いとガソリン代は多少変わるかもしれませんが)。家具家電などは結婚時による転居などで一時的に出費こそ増えますが、継続してかかるものではありません。新婚当初は、どちらかの自宅にあった家具家電を使い続けるという方法もあるでしょう。夫婦で不便がなければ当面はどちらかが独身時代に借りていた賃貸物件に住み続けるという方法も。これも夫婦の家計管理において、立派な方法のひとつです。

③工夫によって、2倍以下に「下げられる」もの

そして、家計管理のポイントとなってくるのがこの部分。たとえば夏冬の外出時、旅費などは宿泊場所や交通手段などに「家族割」があるため、割引を享受することができます。①に示した食費などは、厳密には③を兼ねる位置づけといえるでしょう。

また食費は自炊をすると、費用が抑えられます。節約のためにお昼のお弁当を夫婦2人分作り、子どもが生まれ育ったら3-4人分という家計も。もちろん、そこには家族で同じお弁当を食べるという喜びもあります。一方で最近はスーパーマーケットのお惣菜や冷凍食品が美味しくなり、価格も抑えられているので食費という視点からはあまり変わらないのでは?という指摘もあります。

スマートフォンの利用料も「家族割」が有名です。交際期間は何となく別のキャリアで過ごしていても、結婚と同時にキャリアを合わせてしまうという方法も。特に現在は各社で同じスマートフォン媒体を販売しておりますので、違和感なく統一が出来るようにもなりました。家計管理をするのは、全体支出を抑えるのはもちろん、この③をどのように管理するかがポイントです。家計によって支出分類は異なるので、まずはそれを把握し、節約に繋げていきましょう。

2.「教育費」をどのように貯めて管理していけばいいか

夫婦の家計管理において、大きなポイントとなるのが教育費です。平成26年度の文部科学省「子供の学習費調査」によると、小学校1年間にかかる平均費用(教育費・給食費・課外活動費)は、公立で約32万円、私立で約154万円です。子どもが生まれたら幼稚園・保育園を卒園する約6年後に向けて、教育費を貯め始めることが理想です。小学校卒業以降は中学校・高校・大学と右肩上がりで支出は増えていくため、早めに教育費を確保できる体制を整えておくことは、共働き夫婦にとっての将来像にとっても大切なこと。

とはいえ結婚後、様々な支出が必要となるなかで、教育費を限定して貯めることは困難です。現在子どもがおらず、生まれた後の数年後に必要となるお金よりも、現段階の食費や交際費を優先したい気持ちもよくわかります。

教育費は「別口座」で管理する

教育費の管理として最も効果的な方法は「別口座で管理すること」です。夫婦それぞれの口座から月数万円と天引き額をあらかじめ決めて、日常生活費には使わない!と決めることが大切。また夫婦どちらかの口座から教育費を支出すると決めて、たとえば住居費など他の費用はもう片方の給与にて負担するなど、共働き夫婦の負担感にはバランスを取るようにしたいものです。

3.共働きの家計管理には共働き用の家計簿アプリを活用する

家計管理にお勧めの家計簿アプリですが、最近は「共働き用の家計簿アプリ」も提供を開始し、注目を集めています。ある会社のアプリは家計の入力を「個人・家族・仕事」の3つに分かれます。家計や仕事は個人(夫婦の片方)のみが管理・閲覧できるものの、家族の部分は共有することができます。アカウントを使い分けることなく、個人も家計も管理できるのは、まさにお互いに独立している令和版夫婦の管理ツールといえるでしょう。この共働きアプリを上手に活用することが、夫婦で家計管理をするお勧めの方法です。

共働き用家計簿アプリを導入するときの最大のポイントは、「夫婦の温度感を合わせること」です。家計簿アプリに限らず、夫婦で意思決定をするときは、どちらかが提唱し、もう片方が同意するというもの。たとえば「家計簿アプリ始めるのだけど、あなたも使ってみない」といわれると、自分の家計管理能力の無さを指摘されているようで、いい気持ちはしないかもしれません。

その気持ちで共働き用の家計簿アプリを始めても、すぐに止めたら相手は不快になるのではないかという相手への緊張感(?)のあるうちはいいのですが、すぐに入力の頻度は減ってしまうでしょう。ただ、残念ながら効果的な対策はありません。「家計のためを思って」という正攻法で進む夫婦もいるでしょうし、「つべこべ言わず取組んで」という恐怖政治が効果的な夫婦も。。。多いのでしょうか。

忙しい日々のなかで、夫婦の片方が家計管理を目的として家計簿アプリを始め、相手が少し時間を置き次第に興味を持ちだす。そのうえで気がつけば、夫婦揃って熱心がユーザーになっている、その形が理想ですね。そのためには慌てず、自分たちの性格にあった導入検討を進めたいものです。

令和版!夫婦の家計管理の心得。独身とは異なる点も数多くあります。一方で片方が熱心に取り組んでいれば、次第に夫婦揃っての家計管理になり、その取組力も2倍になることも。家計簿アプリの導入も同様です。決して慌てず、自分たちの風にあったスタイルを探しつつ、お互いに協力して取組んでいきましょう。

 

【記事の著者】

株式会社FP-MYS 工藤 崇

FP-MYS代表取締役社長CEO。1982年北海道生まれ。相続×Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。スタートアップとしてシードラウンドまでの資金調達完了済み。拠点は東京都中央区茅場町。

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