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昨年、金融庁の報告書が発端となり話題になった「老後資金2,000万円問題」。老後に向けて、資産形成が必要なことはわかっても、何から始めればいいかわからないという人も多いことでしょう。
そんな初心者が資産形成を考えるにあたり、まずは最初にぶつかる壁は「どこで証券口座を開設すればよいのかわからない」というところだと思います。そこで今回は証券会社のなかでも初心者目線でのネット証券選びについて解説していきます。
最初に、初心者にとってもわかりやすくネット証券の基本を解説します。その上で、おすすめのネット証券5社を紹介していきますので、自分に合ったものを見つけて、資産形成を始めていきましょう。
ネット証券とは、インターネット上で取引の場を提供する証券会社のことです。野村証券や大和証券といった、店舗があり対面営業している従来型の大手証券会社を「総合証券」と呼ぶのに対して、SBI証券や楽天証券などの全てインターネット上で取引が完結する証券会社のことを「ネット証券」と呼びます。
ネット証券では総合証券と同様に、代表的な商品である国内外の株式や債券、そして投資信託などの取引が可能です。また、NISAやつみたてNISA、iDeCoなどの長期的な資産形成に向いた商品も取引することができます。
NISAやiDeCoについては、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
総合証券との違いはいくつかありますが、今まで取引をしたことがない初心者にとって、一番大きく違いを感じるのは、手数料です。総合証券と比べると取引手数料がかなり安く、なかには買付時手数料無料というものも存在します。手数料とその他の違いについて、少し詳しく説明していきます。
ネット証券は総合証券のように店舗を持たず、営業担当者も付かないため、人件費などの費用が削減でき、その分手数料が安くなります。また、ネット証券各社は総合証券との差別化のために、その方針を色濃く打ち出している場合が多く、その差は圧倒的になっています。
<国内株式1注文あたりの約定代金にかかる手数料(税込)>
※1:スタンダードプラン
※2:超割コース
※3:店舗
※4:ダイワコンサルティングコース、お店
ネット証券は基本的には店舗を持たず、インターネット上での取引のみ(もしくはコールセンターも利用可能)になります。
ネット証券では営業担当者が付きません。そのため、総合証券のような投資に対する助言は受けることができませんので、その点は覚えておくようにしましょう。しかしその分、ホームページ上での高性能なツールを提供していたり、マーケット情報など投資に関する情報が充実していたりするため、そこまで大きなデメリットにはなりません。
ここまでの違いをまとめると以下の表のようになります。
<ネット証券と総合証券の比較>
証券会社と選ぶにあたり、初心者にとって重要な観点は3つ。それは手数料の安さと取引の手軽さ、そして投資情報や投資の学習環境です。ここまでで説明してきたとおり、ほとんどのネット証券はこれら全てを網羅しており、初心者向きと言えるでしょう。ずばり初心者こそネット証券を活用すべし!です。
初心者は、最初は慣れずに試行錯誤をして取引を行うことになります。そのため、必然的に取引回数が多くなってしまうので、手数料の安さはとても大切になってきます。
少額取引から始めてみる人が大半だと思いますので、自分の空いている時間でスマートフォンやタブレットで手軽に取引できることは大きな魅力です。
こちらは言わずもがなですが、初心者に情報・学習環境は必須です。仕事の合間などに自分のペースで学習できるかどうかもとても大事になります。
○メリット
・手数料が安い、また国内株式取引ではタイプに応じて、スタンダードプランとアクティブプランから選択可能
-スタンダードプラン:1注文の約定金額5万円まで手数料55円(税込)
-アクティブプラン:1日の約定金額50万円まで手数料0円
・取引商品も豊富が総合力の高い(口座開設数No.1のネット証券最大手)
・高機能なツールと充実したマーケット情報を提供している
・Tポイントが貯まる
○デメリット
・取扱商品が豊富さ故に、取引のする商品の選択が難しい
○メリット
・手数料が安く、取引商品が豊富
・高機能なツールを提供している
・楽天スーパーポイントが貯まる/使えるため、楽天ユーザにとっては大きな魅力
○デメリット
・取扱商品が豊富さ故に、取引のする商品の選択が難しい
○メリット
・IPOに力を入れており、完全抽選で公平なIPOを実施している
・外国株の銘柄数が非常に多い
・投資情報サービスが豊富かつ初心者向き。マネクリで投資情報記事を多数読むことができる
○デメリット
・手数料が他社と比較するとやや高め
・米国株・中国株以外の外国株式を取り扱っていないなど、取扱商品が少ない
○メリット
・手数料が安い
―国内株式1注文あたり約定金額50万円まで手数料0円
―投資信託は購入時手数料無料
・充実したサポート体制
・初心者向きの無料で使える便利なツールが豊富
○デメリット
・海外株・ETF、債券の取扱がない
・取引金額が50万円超になると手数料が割高
○メリット
・普段から使い慣れたLINEアプリを使って簡単に口座開設、取引が開始できる
・1株数百円からの投資が可能
・現物取引の買付手数料がいつでも無料
・LINE Pay・LINEポイントにも対応しており、入出金の即時反映が可能
○デメリット
・スマートフォンに特化しているため、PC取引には対応していない
・取扱商品が少なく、NISAやつみたてNISA、iDeCoの取扱なし
<ネット証券5社の比較>
※1:国内株式1注文あたりの約定代金にかかる手数料(税込)
※2:50万円まで手数料0円、50万円を超えると100万円までが1,000円、200万円までは2,000円
※3:買付手数料は約定金額に関わらずいつでも無料
自分に合った証券会社が見つかったら、さっそく口座開設をして取引をしてみましょう。口座開設から取引までの手順を簡単にご説明します。
※厳密には各証券会社によって異なりますので、詳細は各社のホームページで確認するようにしてください。
各社の口座開設ページから氏名・住所やメールアドレス等の情報を入力し、インターネット上で申込を行います。
マイナンバー確認書類や本人確認書類といった書類を提出します。多くの場合、「ネットで本人確認」か「郵送で本人確認」か、を選択することが可能です。
ネットで本人確認する際は、スマートフォンで本人確認書類を撮影し、画像ファイルをアップロードすることで提出が完了します。手続きがその場で完結するので、圧倒的に便利です。
郵送の場合は、提出書類を郵送にて各社指定の宛先まで送付してください。提出書類の確認後にメールや郵送にて口座開設完了の通知が届き、利用できるようになります。
口座開設申込時に通知されるユーザIDと初期パスワードでログインし、職業や勤務先、振込先金融機関など、より詳細の情報の登録を行います。
銀行などの金融機関から証券口座へ投資資金を入金します。ネット証券のグループ会社(SBI証券であれば、住信SBIネット銀行)や提携している金融機関の口座であれば、即時入金等のスムーズな入金が可能であったり、入金に係る手数料が無料になる場合もあります。
入金が済んだら、各種商品の取引が可能です。ホームページ上から取引を開始しましょう。
今回は資産形成への第一歩として、ネット証券を紹介しました。自分に合った証券会社を見つけ、資産形成を始める一助となれば大変ありがたいです。口座開設してからが資産形成生活のスタートになりますので、しっかりと投資情報を収集し、十分に検討したうえで、取引をするようにしましょう。
また、資産形成はただ闇雲にすればよいというわけではありません。自分と家族のライフプランを設計し、そこに合った資産形成を心がけましょう。
当マガジンを運営しているFortune Pocketは資産管理とライフプラン設計に便利なアプリです。ぜひ活用してみてください。
なお、以下の記事でポストコロナのおすすめネット証券についても解説しています。是非そちらもあわせてご覧ください。
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