「1枚目のクレジットカード」は無意識の生活スタイルにあったものをつくろう

2020年01月23日・金融

大学入学後アルバイトを始めるようになって、もしくは社会人デビューをして数カ月。初めてクレジットカードをつくる時はとても迷います。各社の発行しているカードの何が違うのか、自分には何が合っているのか。クレジットカード「1枚目」の選び方をお伝えします。

1.1枚目のクレジットカードづくりで気をつけたいポイント

クレジットカードは、家計管理の範囲内で上手な使い方をすれば、とても便利なものです。そのためのポイントは3つです。学生の頃に持っていなかった人も、1枚所有しておくととても便利です。最近はAmazonに代表されるインターネットバンキングもクレジットカードの登録が代表的な支払い方法になっているほか、スマートフォンに登録して端末で支払う人も増えてきました。ただ、クレジットカードは気をつけないと家計を苦しめるものでもあります。1枚目を作るならではの工夫が大切です。

①入会金+年会費は可能な限り安いものに

1枚目のクレジットカードとなると、金色や黒のブランドカードも、と考えてしまいますが、これらは総じて年会費が高いもの。確かに良いカードを持っていると支払いのときなど格好良いですが、バブルの時代ではないのであまり気にされないようです。また、一時的なキャンペーンで入会金や初年度の会費が免除されている場合もありますが、気がつけば2年目以降にお金が引き落とされているということも。まずは年会費の安いカードを選び、クレジットカードを使った家計管理に慣れてから、2枚目以降に見映えの良い?ブランドを選ぶようにしましょう。

②限度額を設定しておく

1枚目のクレジットカードを作成するときに気をつけたいのが「限度額の設定」です。クレジットカードはあくまで「支払の先延ばし」のため、現在プラス翌月の収入で支払える分の利用で抑えるべきです。最近はカード各社が分割払いやリボ払い(毎月の支払額を一定にする支払方法)を推奨していますが、高い手数料が求められます。リボ払いで目前の負担が軽減されつつも、気がつけば利用が進み、返済できない金額になっていたという話も。

まずは分割払い、リボ払いを利用しないこと。そして限度額を設定しておくことが大切です。最初は家計のなかで管理しようと思っていても、日常生活が進んでいくなかで、気が付けば思わず使い過ぎていたという話は尽きません。対策として限度額を設定しておくこと。100万円200万円といった高額では限度額到達の前に破産してしまうので、10万円や50万円にして歯止めをかけておくことです。カードの種類によっては低い金額での限度額設定ができない場合もあるため、1枚目のカードを選ぶときに確認するようにしましょう。

2.「無意識の生活スタイル」に合ったクレジットカードを

これらの条件にあったカードのなかで、どのような基準で選ぶとよいのでしょうか。

①よく使うお店のポイント連動カード

毎日の食料品を購入するお店のポイントカードを使うと、商品の割引や、割引券の発行に繋がります。家電量販店をよく使う人は、5%近くの商品割引になることも。このポイントカードと連動しているクレジットカードがお勧め。結果的に所有するカードが少なくなり財布のなかがスリムになる付加価値もついてきます。

②SuicaやPASMOなど交通系カードを兼ねる

もうひとつは(関東圏では)SuicaやPASMOなどに代表される交通系カードと兼ねること。定期入れなどに入れると忘れにくくなります。筆者は仕事上北海道によく赴くのですが、北海道と東京を結ぶAIRDO(エアドゥ)という会社のクレジットカードを所有しています。AIRDOの航空券を購入するとき、このAIRDOカードで購入すると通常よりもマイルを200ポイント獲得することができてとても便利。往復4回使えば片道航空券が1回無料になるという大盤振る舞いです。もちろん全国に展開している航空会社も同様のカードを持っています。仕事上特定の空路を使うという人や、実家帰省の多い人はとても便利。特に社会人デビューとともに東京など都市圏に出てきたという人は、実家帰省がお得になるのは優先度が高いでしょう。

3.家族カードという選択肢

一方実家住まいの人は、両親の使用しているカードに家族カードの登録をし、持たせて貰うのもひとつの方法です。自分名義のカード所有よりも優遇の条件で持つことができます。デメリットとしては支払がカード会社ではなく親になってしまうことと、(カード会社の制度によっては)利用履歴が親に筒抜けになってしまうこと。とはいっても他人ではないですし、別に気にしないよという人は検討すべきだと思います。

社会人になってカードの必要性は感じるのだけど、今ではないんだよね、という人は、特段カードを持つ必要はないのではないかと思います。ただ、あまりクレジットカードの作成が遅れると次のようなデメリットもあることに注意しましょう。

4.早い時期に作成しておかないとクレジットカードが作れなくなるのは本当か

あまりクレジットカードに慣れていない人や、親が「クレジットカード反対派」の人は、現金でやり繰りが出来るなら、クレジットカードは作成しなくてもいいのでは、と思うことでしょう。ただ、クレジットカードは「とりあえず1枚」、所有しておいた方がいいといわれています。第一にキャッシュレスを始めとしたクレジットカードの利用頻度が増えていること、そして「スーパーホワイト」という言葉です。

クレジットカードは所有していると、カード会社とは別の機関が管理している「信用情報機関」に情報が入力されます。これは使用したお金を払えなかったとか、不正な使い方をしたということは関係ありません。その人が過去、どんなローンを活用していて、借りている金額や残っている残債、過去や現段階の返済状況などが記録されます。

5.スーパーホワイトの脱却はスマートフォンを分割で購入すること?

信用情報機関の履歴には、スーパーホワイトのほかに「ホワイト」という登録状況があります。スーパーホワイトは今までクレジットカード等を作ったことのない人に対し、ホワイトは一度以上未払などの事故を起こし、履歴が真っ新になった人のこと。スーパーホワイトは信用情報の履歴上、ホワイトとして判断されてしまうようです。

もし最初のカードをつくるときに、まったく覚えのないのに審査に落ちるときは、このスーパーホワイトの可能性があります。スーパーホワイトは、クレジットカード以外で信用情報機関に情報が登録されるスマートフォンの分割払いなどで履歴を作っておくことをお勧めします。今やほとんどの方が所有しているスマートフォンなので、それほどスーパーホワイトの危険性はないのではないでしょうか。

【この記事の著者】

株式会社FP-MYS 工藤 崇

株式会社FP-MYS 工藤 崇

FP-MYS代表取締役社長CEO。1982年北海道生まれ。相続×Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。スタートアップとしてシードラウンドまでの資金調達完了済み。拠点は東京都中央区茅場町。

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