実は人生最大の買い物?生命保険はどうやって決めればいいのか

2019年11月28日・保険

目次

    人生最大の買い物といえば住宅購入や自動車。ただ毎月、あまり意識せず「積み上げている」といえば何でしょうか。その代表格は生命保険です。もしものことがあったときに、病気やケガの治療費として。または遺された家族の生活費として。収入が途絶えたときの保障として。積み上げた総額によっては人生最大の買い物ともなる、生命保険はどうやって決めればいいのかを考えます。

    1.最初の保険加入は「何を守りたいのか」を考える

    以前ほど、職場に保険の営業担当が来ることは無くなりました。ただ友人からの紹介や、保険業に携わることになった友人当人から連絡が入り、保険の話を切り出されることが多いと思います。

    FPの立場からお伝えすると、生命保険はとても大切なものです。人生には調子の良い「上り坂」と、上手くいかない「下り坂」があるほか、唐突な病気など「まさか」があります。このまさかに対して預貯金で対応するのは難しい。この時の突発的な状況を日常生活に戻してくれるのが保険(金)の役割です。そのため最初の保険加入は、突発的な状況から「何を守りたいのか」を考えること。

    ①医療保険と終身保険の違い

    生命保険というと、まず医療保険と終身保険の違いがあります。端的な言い方をすると保険加入者を保障するのか、それとも遺された家族を保障するのかという違いです。医療保険は病気やケガに対して保険金が出ますが、対象はあくまで当人のみ。一方の終身保険は、当人は亡くなっている(もしくは高度障害)ため、それによって困る家族を支えるものです。

    ②何かがあったとき、誰が困るか

    いま独身の場合、大きな病気によって困るのは自分自身です。病気を治す治療費や、それによって休むことになる当面の生活費。退院したあとの通院費などです。医療保険の多くは「掛け捨て」のため、病気にならなければ保険料は戻ってこないもの。貯蓄性はないのを自覚したうえでどの保険を選ぶかを考えることが大切です。三大疾病もあれもこれもと、様々な病気に対する保障を入れるのは安心できますが、それで保険料が毎月の給与の半分と、生活を圧迫しては、何も意味はありません。

    一方の終身保険は家族を守るべきもの。特に世帯のなかで自分だけが働いていて、かつ子どもが小さい場合、そのうえで貯金に余裕がない家庭は、終身保険のニーズが高いです。自分が病気になったときにどれだけの保障をしていても、万が一亡くなった際に「掛け捨て」では意味がないもの。また終身保険には毎月支払っている保険料が、解約したときに運用益を付加して還ってくるという貯蓄性の特徴もあります。どれくらいの利益が戻ってくるかは、保険の種類や加入する年齢などによって異なります。この運用益を目当てに、終身保険に加入するのもひとつの考え方です。

    そのほかにも、病気やケガにより定期的な収入が見込めなくなったときに生活費を保証する収入保障保険や、ケガに特化した傷害保険、誰かにケガを「させた」ときに保障する個人賠償保険などがあります。どの保険を選ぶ場合も、誰に対する保険なのかを意識しましょう。

    2.「保険に入りすぎの方」の特徴と見直し策

    それでは保険加入においての、問題のある入り方について考えます。

    ①自分に適合しない保険に加入している

    独身で自分自身を保障すればいいのに終身保険に加入している方。実家の両親などを保険金受取人にしているけれど、当の両親には十分な老後資金があり、必要性の薄い上乗せで誠意活費を圧迫しているケース。それよりも、日常生活の収支を回し、親を安心させる方がよっぽどの親孝行です。また、子どもが育ちざかりで大きな教育費の負担が10年後に想定されるのに、加入している保険は老後資金用の保険。お金が必要な「時期」に対して、アプローチが足りないケースです。

    ②とりあえず必要な保険にすべて加入し、現在の生活を圧迫している

    もうひとつは「保険に入りすぎの方」です。①の保険に入っている方や、子どもがいなくて勤労意欲のある妻(今後も定期的な収入が見込まれる)に対し、生活水準以上の生命保険金を遺す契約をしている場合です。もちろん家族を想う気持ちは尊敬します。ただそのために、普段の生活費が不足するような事態は本末転倒です。

    3.保険の見直しには客観的な専門家を活用する

    それでは保険を見直すといった場合は、誰に依頼すればいいのでしょうか。ここで活躍するのが客観的な立場の専門家です。FP(ファイナンシャルプランナー)に代表されます。

    加入している保険が複数の保険会社におよぶ場合は、実際にいま加入している保険会社の職員に相談する人も多いでしょう。ただ、立場上「自分のところの保険は残して欲しい」となってしまうもの。また複数の生命保険を取り扱う代理店や乗合保険ショップなどは、客観性が高いものの、特定の保険を推していることもあります。真っ新な状態で行くのではなく、予め自分で方向性を定めて担当者の意見を聞きにいくというスタンスがいいのではないでしょうか。

    FPのなかには自身が生命保険を販売しないことで、客観性を標榜しているライフプランナーもいます。保険の見直しには、彼等に相談することを最もお勧めします。特定の保険会社に寄っていないので、依頼者の保険ニーズを聞いたうえで分析し、また家族スタイルによってどのような保障が「適正なのか」を当てはめ、実際の組み換えまでを主導します。

    保険を販売しないのなら、どこで収入を得るのだろう?紹介すると、よく聞かれる質問です。彼等は客観性の担保として、相談の時間自体から報酬を取ります。何時間いくらという場合もあれば、組み替えて「浮いた金額」の何パーセントという報酬形態もあります。前者は特に相談事態にフィーが発生しますので、客観的なコンサルタントといえるでしょう。インターネットの発達した現在、独立FPや保険見直しのプロなどのブランドでホームページを作っている方も多いので、ぜひ相談に行ってみましょう。

    なおプロに相談する場合は、保険加入をうろ覚えで訪問するのではなく、加入時に受け取った約款や保険パンフレットを持参していくことが必要です。仮に覚えている保険内容・保障内容と事実が異なる場合は、専門家のアドバイス内容も変わってくるためです。

    生命保険の決め方、組み換えの具体的な方法についてお伝えしました。繰り返しになりますが、保険は「まさか」に対応するものであると同時に、人生最大の買い物です。適切なプロに相談して、将来が苦しむことなく、かつ「今」も必要以上に苦労することがないような保険選びを進めていきましょう。

    【この記事の著者】

    株式会社FP-MYS 工藤 崇

    株式会社FP-MYS 工藤 崇

    FP-MYS代表取締役社長CEO。1982年北海道生まれ。相続×Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。スタートアップとしてシードラウンドまでの資金調達完了済み。拠点は東京都中央区茅場町。

    LettePla:https://letteplabiz.com/

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