夫の仕事が「テレワークになってわかった」専業主婦あるある

2020年06月04日・コラム
夫の仕事が「テレワークになってわかった」専業主婦あるある

目次

    ※2021年1月5日に最新の情報へ更新しました。

    午後7時。夕食を作り終え、あとは旦那の帰りを待つのみ。都心から1時間はかかる街に自宅を構えているので、夫が自宅のドアを潜るまでも有効な時間。残った家事をこなし、子供たちに明日の準備を済ませ、そして「ちょっとだけ」息をつく時間。

    ところが、2020年の3月ぐらいから、多くの会社が「テレワーク」を導入しました。それまで先進的な取り組みとして注目されてはいたものの、会社員ひとりでは会社の仕組みを変えることができず、かつそれまで「会社に来るのが当たり前」だった人たちを説得することは、容易ではありませんでした。ところがコロナ対策が世の中の当たり前を変えています。

    1時間かかる街で働いていたはずの夫は自室の向こうで、何やらWebマイクを使って指示を出している。退勤後、御飯とお風呂とどっちが先なのかもWebマイクから聞こえてきそうだが、とりあえずまだ指示はないよう。日本中にテレワークを浸透させたコロナウイルス対策。夫の仕事がテレワークになると、改めて気がついた、専業主婦あるあるです。

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    1.夫の声に「騒音」の心配をするとは

    夫の仕事が「テレワークになってわかった」専業主婦あるある

    目の前に自宅で飲むコーヒーがあっても、仕事モードの夫にとってはそこはオフィスのなか。広い吹き抜けの会社で声の発するように、当然ながらマイクに力がこもります。

    自宅待機の社会人が多くなって、なんと「騒音問題」が注目されているようです。アメリカ生まれのZoomが急激に浸透していますが、生でやり取りしていた時と比べると、当然ですがコミュニケーションに突っかかりがあるのもやむなし。思わず声も大きくなります。

    とはいえ仕事に夢中になっている夫に、「騒音だから声を小さくして(仕事して)」とはなかなか言えない。かつ多くの会社がWebを使って自宅の映像を映しているため、うかつに声を上げることも出来ない(ましてや映像に入り込むなど持ってのほか)。慣れない環境も加え、気苦労は続きます。

    テレワークが浸透すると日常業務のみならず、飲み会もオンライン化が進みました。いわゆる「オンライン飲み会」です。帰宅時間が無いため夜が遅くなり過ぎないのはメリットなのですが、気苦労も多いよう。

    ①食材や飲み物の準備を任される

    オンライン飲み会は日常業務と同じく夫の仕事机で行われます。あらかじめ開催日程が決まっていればいいものの、時に日常業務のあと、「このあと一杯」という流れで開催されることも。その場合、本人が食材や飲み物の準備をすることはできませんので、必然的に家族がスーパーなどに赴くことに。本人が買い物にいないため、何を食べたいのか、どのお酒を購入するといいのかのリサーチもできません。加えて煩わしいのは飲み会が盛り上がったとき。外食だと「もう1件」と帰宅時間が長くなる「だけ」で済んでいたのですが、オンライン飲み会だと買い足しということに。自分で行くよう突き放したいところですが、なかなか飲酒中の人を外に出すのも危険です。

    ②気軽な「ちょっと来て」

    もうひとつ厄介なのが、オンライン飲み会ならではの「ちょっと来て」。お酒を楽しんでいる方からすれば画面向こうの相手から「家族を紹介して」と言われると、気軽な気持ちで「ちょっと来て」と言ってしまうもの。ところが家事を始めとした作業が中断されるだけではなく、そもそも酒席とテンションを合わせるだけでも一苦労です。お化粧をしなければ画面に出られないことも、酒席の夫に伝わるべくもありません。この温度感、多くの家庭で喧嘩の火種になっているという報告も。

    2.ちょっとした不足品を買ってきて貰えない

    夫の仕事が「テレワークになってわかった」専業主婦あるある

    夫が帰宅時に最寄駅から自宅へ向かう際、「ちょっと〇〇を買ってきて」とお願いすることがあるでしょう。足りない食材のこともあれば、冷やしていなかったビールの場合も。電球やティッシュが切れてしまう日もあるでしょう。ただ、夫がテレワークだと、そうはいきません。

    子どもが帰ってきているなか、そして忙しい家事の合間に買物に行くのは一苦労です。ましてや最近は、スーパーもコロナ感染防止で短縮営業を設定している店舗も多いため、ドタバタのなかで「午後7時までは営業していたはず」と店舗に着くと、既に店仕舞いをしていたという場合も。結局何も買えなかったときのやるせなさは、引き摺る疲れの原因になってしまいますね。

    3.残業代目当て!では無いものの、急に給料が減ってしまうと…

    夫の仕事が「テレワークになってわかった」専業主婦あるある

    専業主婦をしていると、家計管理を一手に担っている人も多いでしょう。当然夫の収入も細かく認識しているはずです。固定的な収入ともうひとつは、毎月変動する「残業代」。

    夫は計画残業(残業代を稼ぐために敢えて定時時間外に残ること)ではないですが、一定の残業代が家計の原資になっているのも事実です。ただ、今春から一気に浸透したテレワークは、基本的に残業が出来る仕組みにはなっていません。働き過ぎの日本にとってそれは歓迎すべき変化でもあるのですが、急に残業分が家計から減少すると、困ってしまうのは家計管理をしている人。これが半年や1年という長い時間をかけた漸減的な変化であればいいのですが、ここまで急に来られると予定していた支出を見直さなければという声も多いようです。

    一方の支出面も負担が高まっています。テレワークの始まった時期は既存のパソコンやソファで試し試しスタートしたものの、長期間に渡って本格化すると「腰も痛くなるしパソコンのスペックで仕事のはかどり方も違うので、新しい(&高価な)ものを購入していいかという打診が来ます。気持ちがわからなくはないですが、そもそも職場と同じ基準を家庭に希望されても応えられません。気持ちよく仕事をさせてあげたいのはやまやまですが、どうすればいいのでしょうか。

    ひとつの解決策として、「特定支出控除」があります。自己(家計)負担した支出を翌年の確定申告時に申告するものです。本来会社員は確定申告の対象ではありませんが、年末調整に加えて手続きをすることが出来ます。ただ、経費申請に対しては勤務先の承認を得るというプロセスもあります。職場としては「かかった費用分を出して欲しい」よりも「税務署への書類に判を押して欲しい」のため、ハードルが著しく下がるのも事実です。ぜひ活用するようにしましょう。

    「特定支出控除」については以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

    さて、いくつかのマイナス面を抽出してきましたが、テレワーク(によって夫の在宅時間が増えること)はデメリットだけなのでしょうか。大切なのは、テレワークによって変化した現実と、向き合うことだと思います。

    4.テレワークの夫と、どう向き合えばいいのか

    夫の仕事が「テレワークになってわかった」専業主婦あるある

    これらのような「テレワークによって顕在化した、専業主婦あるある」。それでは、どのように向き合えばいいのでしょうか。大事なポイントは、少しだけでも「共働きの家庭」と近くなってみること。

    ①敢えて家事の分担を持ちかけてみよう

    多くの男性の価値観も変わっています。いま、「自分は仕事するから、家のことは妻が責任を持て」なんて言ったら会社の女性陣に反感持たれるどころか、ハラスメントの別名を付けられてしまう時代。冗談ではなく、テレワークをしていて、妻に命令口調の言葉を使ってしまったところ、職場の人が聞いていた、という放送事故もあるようです。

    「普通の」男性であれば、テレワークを機に家事子育てを手伝おうという気持ちが生まれるのではないでしょうか。そして何かに言っても力仕事など、男性の方が相応しい仕事はあるものです。コロナの自粛ムードはいったん落ち着いていますが、これを機に家事の分担を持ちかけてみるのもいいでしょう。

    その代わり、テレワークを始める夫の手伝いをしたり、コーヒーを淹れたりすると、夫も嬉しいもの。テレワークは確実に昼食を自宅で摂ることになるので、少し工夫した昼御飯を休憩に合わせ準備しておくと、テレワークのなかで最大の楽しみになります。

    それもそのはず、普段は昼混雑のなかで、せかせかと食べている御飯が、急に御馳走になるわけです。そうやって我が家なりの「あらたな生活様式」を整えていくことをお勧めします。

    ②隣の芝生は置いておき、我が家の独自ルールを

    何よりも家族の生活環境は夫婦(プラス子どもたち)で作るもの。テレワークの夫が気持よく仕事が出来るように、そして自宅に「ひとり」増えることになっても円滑に家族全員が過ごせるように、家族のなかで話し合っていきましょう。

    「隣の家はどうしているのか」「職場の同僚はテレワークにどう対応したのか」という隣の芝生ばかり気になってしまいますが、まだまだどの家も模索している状況。大切なのは家族で話し合って、我が家の独自ルールを決めていくことだと思います。

    その実例が重なっていけば、新たな「専業主婦あるある」が広まっていくことでしょう。子どもたちにとっては夜遅く起きてなければ会えなかったはずの父親が、テレワークによって夕方には会える、そして一緒に食卓を囲むことができる身近な存在になります。それはコロナへと向き合うなかでもたらされた「あたらしい家族の形」として、浸透していくのではないでしょうか。

    コロナはいったん終息の気配を示してみるものの、秋から冬にかけて、再び第2波が襲ってくると警告されています。家族の生活も臨機応変に対応し、家族一緒に変動する世の中と向き合っていきたいですね。

     

    【この記事の著者】

    株式会社FP-MYS 工藤 崇

    株式会社FP-MYS 工藤 崇

    FP-MYS代表取締役社長CEO。1982年北海道生まれ。相続×Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。スタートアップとしてシードラウンドまでの資金調達完了済み。拠点は東京都中央区茅場町。

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