これで解決!キャッシュレス決済との上手な付き合い方

2020年01月30日・コラム

目次

    ここ1-2年、政府も後押ししたキャッシュレス狂想曲のなかで、現金以外にも決済が出来る場が増え、世の中はとても便利になりました。10年前にアプリからのワンタッチで買物が出来るなど、某ネコ型ロボットも予測できなかったのではないでしょうか。その一方で、難しくなったのが家計管理です。以前は財布の中身にプラスして銀行口座を観ていれば良かったものが、スマートフォンのなかのアプリそれぞれにお金が入っている状況。思わずお金を使い過ぎてしまう状況も増えてきました。

    1.キャッシュレスのお金はどのように管理すべきか

    家計管理から考えると、スマホPayの残高もリアルタイムで管理すべきです。財布の中身と同じようにスマホPayのお金も収入であり、単純に保管場所が異なるだけ。ただ、現実的にその管理はなかなか難しいところ。スマホPayをこれから始めたいという人は、SuicaやPASMOのチャージ残高を管理できているでしょうか。理論的には同じことだと思います。

    逆説的ですが、筆者はキャッシュレスのお金をガチガチに管理しても、なかなか節約には繋がらないと思います。ためしに週次でSuicaの残高を管理してみましょう。管理したからといって交通費が安くなるでしょうか。せめて、Suicaで日々の飲み物を買わなくなるのと、常に最安値での交通経路に拘るようになることくらいでしょうか。大切ですが、数百円の節約のために管理する手間がとても大きくなりバランスが崩れてしまいます。

    2.キャッシュレス狂想曲のなかでお金を使い過ぎないための方法

    キャッシュレス社会を生きるうえでお勧めの方法は、月のはじめ(もしくは給料日直後)に一定の金額を各キャッシュレス端末に入れ、1カ月あまり意識せずに使うこと。仮に月の途中で残高が無くなれば、次の補給日まで使わないこと。まさにクレジットカードの上限額のように管理をすることが、現実的にベストだと思います。使わないではなく、使わないようにしてしまうこと。月ごとにいくら投入するかは、家計をみて決めるようにしましょう。クレジットカードの理想的な活用方法と同じく、無理のない範囲で運用することが大切です。

    もうひとつは、食費はキャッシュレスAの方法、交際費はBの方法。。。というように項目別に分けることですが、スーパーやコンビニでは一緒くたに購入するため、あまり現実的ではありません。毎月の総額でどれくらいが(キャッシュレス手段の支出として)出ているのかを分析するようにしましょう。

    3.家計簿アプリを使ってポイント加算の影響を見る習慣を

    キャッシュレスと家計管理の「バランス感覚」を狂わせる大きな理由が「ポイント加算」です。〇〇Payを使うとインターネットで、そしてリアルの店舗で、さまざまなサービスが「ポイント加算」を打ち出しています。2019年秋には民間のサービスにとどまらず、消費税10%への増税に合わせて政府主体で「キャッシュレス・消費者還元事業」もはじまり、中小・小規模の店舗では5%、大手のフランチャイズチェーン傘下の店舗では2%のポイント還元が受けられるようになりました。2020年6月までの10カ月期間限定ですので、おそらくは実施が終わったあと数カ月で効果測定され、どれくらい購入活動に寄与したのかが報じられることでしょう。ただ、これらの動きはあくまで表面的で、本当に必要なものを買っているかの視点はライフプランづくりとしてとても大切です。

    8%から10%へ消費税が増税されたのが2019年10月。既に家計簿アプリをつけている人は、前月、前前月以前のポイント加算がなかったときと比べどのような購入活動の差があるか、もっと率直に言えばポイント加算の波に押されてどれだけ衝動買いしてしまっているかを確認する習慣をつけましょう。これが何よりも大切です。具体的には支出を食費、交際費、消耗品費などに分けます(自動的に区分してくれる家計簿アプリもあります)。

    これらは毎月の消費によって金額が大きく動く「変動費」のため、金額が動いていれば(特に大きく増加していれば)、その内訳を調べることが大切です。その結果、ポイント加算により衝動買いしてしまっていれば、次の対策が立てやすくなります。

    誤解のないようにお伝えすると、筆者はキャッシュレスによるポイント加算、そもそも衝動買い」を否定しているわけではありません。キャッシュレスの生活はとても便利だと思いますし、ある程度の衝動買いはストレス解消にもなり、豊かな生活の実現に欠かせないものだと思います。問題はそれが家計簿などにより「顕在化」されていないがために、どれくらい衝動買いしたのかわからないこと。そしてキャッシュレスにより「現金だったらこのような衝動買いはしなかったのでないか」という動きがあることです。

    そして、これは当人のみならず、家族でライフプランを考えるときも大きな問題となります。子どもたちとキャッシュレスの関係をどう考えるかという視点です。

    4.子どもたちにはどれくらいキャッシュレスをさせるか

    中学生・高校生の子どもを持つ親としては、子どもたちとキャッシュレスの兼ね合いをどう考えるかも関心が強いでしょう。この年齢ならば誰しもがスマートフォンを所有する時代。毎月渡しているお小遣いの範囲や、アルバイトで得たお金を「スマホPay」のなかに入れることは、親として止めるものではありません。実際にキャッシュレス生活が先行している人のなかには「この数週間は財布を使っていない」という人もおり、そのライフスタイルに年少にて慣れることはプラスの側面もあります(現在の日常生活でまったく現金を持たないのは危険だと思いますが)。

    気をつけたいのは、毎月決まって渡しているお金以外に渡すこと。現金以外であればお小遣いではないのではと臨時に渡したりするのも、限度額の設定をお勧めします。LINEPayなどは親から子へ「送金」をすることが出来るため、つい臨時に渡してしまいがち。

    大切なのはキャッシュレスをお金が増える(プラスしてお金が貰える)方法ではなく、決まったお金のなかでやり繰りをして手段としてキャッシュレスと向き合うことに意味があります。子どもが将来向き合う家計管理の練習にもなります。

    2020年6月にキャッシュレスのポイント優遇策が終わっても、さまざまなサービスが定着していくため、キャッシュレスの盛り上がりは継続して続くことでしょう。そのなかで意識およばずにお金を使い過ぎ、家計を苦しくしないために。家計へのちょっとした工夫と分析を通して、日々の生活のなかのキャッシュレス狂想曲を乗り越えていきましょう。

    【この記事の著者】

    株式会社FP-MYS 工藤 崇

    株式会社FP-MYS 工藤 崇

    FP-MYS代表取締役社長CEO。1982年北海道生まれ。相続×Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。スタートアップとしてシードラウンドまでの資金調達完了済み。拠点は東京都中央区茅場町。

    LettePla:http://letteplabiz.com/index.html

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